数字の裏側にある「浮気の真実」
前回の記事では、「浮気には傾向がある」というテーマで、データや統計をもとにお話ししました。
浮気が増えるタイミング、よくあるパターン、男女別の行動の違い——数字を見ると、意外と浮気には“共通点”があるんだなと感じた方も多いのではないでしょうか。でも、現場に立っている私たち調査員が本当に強く感じるのは、「数字の裏には、必ず一人ひとりのストーリーがある」ということ。
誰かを疑う苦しさ、真実を知ったときの衝撃、そしてその先にある決断——どれも、データでは語りきれないものばかりです。今回は、そんな“数字では見えない浮気のリアル”を、実際のエピソードを交えながらお届けします。
もしあなたが今、少しでもモヤモヤを抱えているなら、きっとヒントになるはずです。

◆ 「私が悪いの?」——疑念に揺れる依頼者の本音
浮気された側が抱える“見えない苦しみ”
40代の女性からのご相談でした。「最近、夫が帰宅しても目を合わせてくれない。休日もひとりで出かけるようになった」とのこと。彼女は「自分が悪いのかも」と涙ながらに話されていました。調査を進めると、やはりご主人は職場の後輩女性と食事やホテルに出入りする姿が確認されました。証拠をご報告した際、彼女は「やっぱり……」と、静かに涙をこぼされましたが、すぐにこう言いました。「はっきりしてよかった。疑っているだけの自分の方が辛かったから」。事実を知ることで、心の整理がついたようでした。
◆ 浮気相手も既婚者だった——想定外の真実
データでは見えない“複雑な関係”
依頼者は30代男性。「妻のスマホに、見知らぬ男のLINE通知があった」と相談されました。調査を進めると、対象女性は確かに男性と頻繁に接触しており、都内のホテルに入る様子も確認。しかしその後の調査で、相手男性にも家庭があり、小学生の子どももいることが判明。「まさか相手も既婚者だったとは……。自分の家庭が壊れるのは覚悟していたけど、他の家庭まで巻き込むのは違うと思った」。結局、調査はそこで終了。彼は離婚ではなく、冷却期間をおいて再構築の道を選びました。数字では見えない、複雑な人間関係がそこにはありました。

◆ 「証拠があるから話せた」——調査がもたらす決断の力
離婚?再構築?未来を選ぶのは“自分”
「夫の浮気はもう何度目かわからない。でも、今回は証拠を押さえて自分の気持ちにケリをつけたい」とご相談に来られたのは、30代後半の女性でした。調査の結果、夫は女性と定期的に密会している様子が判明。証拠を手にした依頼者は、夫としっかり話し合いを行いました。「これまでのように責めるだけではなく、私はこうしたい、と伝えられた」と話され、夫も反省の姿勢を見せたそうです。数ヶ月後、彼女から届いたメールにはこう書かれていました。「過去を許したわけではありません。でも、自分の気持ちを整理して、未来に目を向けることができました」
◆ 浮気じゃなかった——事実が救った関係
疑いが解けた先に見えた“家族の形”
ある依頼者は、夫の不貞を確信していました。しかし調査を進めると、夫は浮気をしているどころか、仕事帰りに独学で料理教室に通い、家庭のことを考えて行動していたことが判明。「私が浮気を疑っていたなんて知られたら、逆に申し訳ない」と、依頼者は安堵と共に涙を流されました。私たちは日々、「浮気をしていた」人だけではなく、「疑われていただけ」だった人にも出会います。人は誰しも弱さを持ち、誤解もします。だからこそ“事実を知る”ことの価値はとても大きいと実感します。
◆ 浮気の本質は、数字では語れない
調査員が見てきたのは“選択”に向き合う人の姿
浮気の真相は人それぞれ。でも共通しているのは、「知ること」が次の一歩を後押ししてくれるということ。感情に流されず、事実と向き合うことでしか見えてこない未来があります。私たち調査員は、その“一歩”を支える存在でありたいと願っています。
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